【シン・エヴァ感想】庵野監督に感謝してはいるけど・・【ネタバレ注意】
ネタバレ注意フィールド全開!!!!
エヴァにわか、いっきまーす!!!
先日、シン・エヴァを見てきました。
正直な感想としては、あまりハマらなかった。点数でいうと、100点満点中65点ぐらい?かな。
悪くはないけど、良くもない。twitterを見る限り、肯定的な感想多いのが正直不思議。オタクの思い出補正がふんだんに混ざってそう。まあ、俺の感性が世の中とズレてるだけなのかもね。
それにしても、シン・エヴァを批判しにくい空気になってるのはどうなん?
今から時系列順に感想を書き連ねていきやす。批判多め。
第三村は総じて良かった。まず、綾波がかわいい。それだけで救われたね。
特にそっくりさんこと農女綾波のあの一言でシンジくんが立ち直るシーン。あれは良かった。「シンジあれだけで立ち直るん?軽ない?」って声もあると思うけど、やっぱあれは純粋無垢な綾波の正直な言葉だからこそ、シンジの胸にスッと入ったのだと思う。今までもミサトさんとかに必要とされることはあったけど、大人の言葉には打算がつきまとうから、いまいち信用しきれない。その点は、シン・エヴァの綾波は何も知らない赤ちゃん状態。まさに残酷な世界に降り立った無垢な天使。そんな綾波が放った一言はどんな大人の言葉よりも信頼できる。そして、役割をこなした天使はパシャリと天界に帰る。
雲行きが怪しくなりだしたのは、第三村を出たあたり。ミサト率いるヴンダーVS冬月の神殺しあたりかな。まず、曲がカジュアル、明るすぎた。あってない感じしたし、もう少しシリアスなカッコいいBGMでも良かったんとちゃう?まあ、ここは許せる。
次はトウジ妹(かわいい)にミサトさんがシンジをかばって撃たれるところ。ミサトが撃たれるの容易に想像できたし、その後シンジくんとのやり取りも予定調和な感じがした。てか、シンジがメンタル強くなりすぎてびっくり。
そのあと、裏宇宙にいってゲンドウパパと親子対決。ここからが一番の不満点。
初号機と13号機のCG戦闘がとにかくひどい。ゲームのCGみたいな安っぽい戦闘シーン。あえてメタ的に戦闘の無意味さを表現しているのかもしれないが、それにしてもひどい。これがエヴァのラストムービーなんでしょ?! 最後ぐらい、圧巻の手書き戦闘シーンを用意してくれてもいいじゃないか(血の涙)?!ヴンダーの戦闘もいいけど、やっぱり人型エヴァンゲリオンのアクションが見たいんや!!エヴァの面白さのひとつはやっぱりアクションが担っていると思う。そこが個人的に今回納得いっていないポイントで、評価が下がった大きな要因。
てか、全体的にCGに不満がある。もっとよく出来たんちゃう?どうせなら全部手書きにしてほしかった。時間も予算もあったはずやし。
例外的に、デカ綾波(デカ波)はCGで良かった。CGやからこそあのなんとも言えない気持ち悪さが出ていたと思う。不気味の谷的な気持ち悪さを狙っていたのかな?
そして、ゲンドウの自分語りパート。あそこもいらん。全部予想できたことやし、わざわざ説明なくても良かった。結局、ユイに会いたいがためのエゴなんやろ。
個人的なことを言うと、アスカが不憫だった。というか、アスシンが見たかった。アスカが最初から最後まで負けヒロインなのが悲しかった、想像ついてたとはいえ。救いが足りない。
(旧劇最後の赤い海の前でシンジがアスカに話すシーン、これは良かった。アスカめっちゃエロかったし)
最後、シンジが海辺で一人のときにマリがきて、例の駅に行ってイチャイチャエンド。
マリエンドってみんな言うてるけど、俺はマリエンドじゃなくて、マリとは親友エンドで、シンジは別の子とその後の人生を歩いていくと信じてる。信じたい。けど、正味庵野監督の意図としては、マリは奥さんやろうし、厳しいなぁ。
シンジとマリが互いにかわいいと言い合ってるのも冗談とも取れるけど、厳しいなぁ。
とりあえず、感想はこんなもんで終わり。
まとめとしては、全体的に展開が安っぽい、軽い。完結させてくれただけでもありがたいけど、やっぱりエヴァのラストというよりは庵野のケジメのために作ったという印象が拭えない。エヴァシリーズの終わり、庵野ゲリオンの終わりと考えるなら、これでいいかもしれないが(良くない)、新劇シリーズの終わりとして考えるなら、庵野成分が強すぎる。
結局、エヴァというコンテンツ自体は好きだけど、庵野監督は好きではなかった。
一個人のいち意見なので悪しからず。
それにしても、もうエヴァが見れないのは悲しい。
エヴァをガンダムみたいにシリーズ化する構想があったみたいやけど、今後どうなるんやろ?気長に待ってみるか。